Roaming Sheep
故郷はもうないのだと知って泣く、天使の涙で船を出す

カルマ・ヨーガ②求めている限り、奴隷なのです

エンドレス・ポエトリー

アレハンドロ・ホドロフスキー エンドレス・ポエトリー『エンドレス・ポエトリー』
2016年/フランス、チリ、日本

 

愛されたいと願うものは、決してそれは適わない。
受け入れられたいと願いし者は、誰にも受け入れられない。
尊敬されたいと願いし者は、誰にも尊敬されない。
死を受け入れるために心を静める薬を持たぬ者は、
何に対しても望みなく立ち向かってきた。
(アレハンドロ・ホドロフスキー/『終油の秘跡』)

 

 

この詩はアレハンドロ・ホドロフスキーの『エンドレス・ポエトリー』のパンフレットに付されていたものです。

皆さん、今何を求めていますか?そして、今まで何を求めてきましたか?

私は幼い頃から、漠然と自分の中に満たされない空虚を感じていました。その空しさを埋めるために、長い間、求め続ける人生を歩んでいました。安心と自由を得たくてお金と周囲からの評価を求めました。誰にも媚びずに自立をしたくて才能や力を求めました。生きがいや精神的な成長、未来の安心を得たくて知識を求めたし、自己価値や充実感が欲しくて仕事と依頼を得ることに躍起になったりもしました。安心も平和も自信も喜びも、すべて自分が生み出すのではなく、周囲のものから得ようとしていたのです。

そうして、求め続けたはてに……少しも安心や自由を感じられない自分がいました。

あんなに時間もお金も労力もかけて、今の自分は何のか?体は疲れ切り、病気は悪化して、人にエネルギーを与えてばかりで自分は枯渇するばかりです。そうまでして結局、信頼して心を開ける友人のひとりもいないじゃないか……

私は愕然としました。求めるというのは、それを求めた以上、自分は求める対象の奴隷であるということです。お金が欲しいなら、そのお金を与えてくれる人の奴隷だし、愛が欲しいなら(それが真実の愛というよりも仮初の愛だとしても)、愛を与えてくれる人の奴隷です。与えてくれる人の望む私になろうとして、頑張り、無理をします。

 

冒頭の写真は、作中でこのような会話がなされているシーンです。

「自分を生きるのは罪じゃない。他人の期待どおりに生きる方が罪だ」

 

なぜ、人に認められたがるの?親の期待に応えようとするの?……人の失望させるのが怖いからさ。この先、老いて朽ちゆくのに、存在する目的は何なの?なぜ、あなたは生きているの?

 

エンドレス・ポエトリー

何もくれないことで、あなたはすべてをくれた。
私を愛さないことで、あなたは愛の絶対的な存在を見せてくれた。
神を否定することで、人生の価値を教えてくれた。
あなたの残酷さで慈悲を教わった。
父よ、私はあなたを許す。
あなたは世界を創造する力をくれた。
あなたは世界を創造する力をくれた。

 

 

バガヴァッド・ギーターには「我が道を行け!」という教えがあります。他人の期待に応えて自分を殺して生きる方が罪なのだ。本物であれ。偽物になるな。自分に正直に、失敗しても、滅んだとしても、自分の道を行った方がいい。

自分だけの道を行くことで、他の人の道を邪魔することもない。結果的に、他の人も活かされていく。相田みつおさんが言うように、「トマトがトマトであるうちは本物だがトマトがメロンになろうとした時に偽物になる」。トマトの私が、千疋屋のメロンのコーナーに並ぼうとしたとき、偽物になります。逆もまた然りです。

我が道を行くために必要なことは、自分を受け入れること売り場を間違わないこと、そして何より重要なのは、結果を手放せ!……ということです。

 

2章47節
君に定められた義務を行う権利はあるが、行為の結果についてどうする資格もない。自分が行為の起因で自分が行為すると決して考えるな。だがまた怠惰に陥ってはいけない

 

自分の魂が求めるものがわかったら、それに対して最善を尽くす。だけどリンゴの実が何個なるかはコントロールできない。しかし、リンゴの木の世話を怠れば成るものも成らない。自分がどうなるかはわからないが、結果は神にゆだねる。結果に執着せず、プロセスに最善を尽くすこと。すると、自分の力だけでやっているのではなく、神の手の中でやっているとわかるときが来る……

 

 

我が道を行こうとしたとき、恐怖が生まれます。

何で怖れるの?

それは、求めたものが来なかったらどうしよう!という恐怖。

「やりたいことがあるんです」でも、今の仕事を辞めて新しいことを始めたときに、主に経済的な理由で不安を感じます。生活の安定が揺らぐ恐怖、既婚者だったらその心配はより顕著かもしれません。

だけど、面白いことに世界は私たちがそれを手放すことで、すべてを取り戻させてくれます。

安定を、人に対する期待を、お金を……手放すことで、もっとよいものを与えてくれるか、それがなくても幸せだということを教えてくれます。

我が道を行く……それは自分だけではなく相手も犠牲者にしないということです。自分を殺して期待したものを得ようとするエゴの働きは、必ず報酬を求めるので、望むものが得られない場合、「私はこんなにしているのに」という不満が生じます。そこに自己犠牲、他者犠牲というカルマが生まれます。

我が道を行くためには、所有をしないこと。たとえ大好きな人、または自分の生活を大いに支えていた顧客が離れていこうとも、それは互いがそれぞれにとってのよりよい善を生きるための選択なのであって、相手にその自由を認め、自分にとってもそれが最善の道なのだと信頼することです。

よい経験というのは解放感を与えてくれるので、人間はどうしてもそれに執着をしてしまいます。ですが、過去を手放し、神は常に私たちに愛を与えてくれていると信頼し、ゆだねていくことで、新しい道が開けていきます。私たちが手放すべきなのは、物や人ではなく、それらに対する執着なのです。過去に縛られず、重荷を下ろし、光に向かって歩いていくためには、そして神だけを抱きしめるためにには、両手が空っぽでなくてはならないのです。

 

我が道を行く!……その時は、自分の中にある信頼を総動員しなくてはなりません。ときに誹謗や中傷を浴びても、そのような人さえも神だとし、また私を最善へと向かわせるために現れたのだと理解して、優しくし、思いやりをもって生きていくこと。それが高次のスピリチュアルな道です。

 

最善を尽くして結果を手放すことで、抵抗する痛々しい人生から、ゆだね、受け取る人生へ……怖れを手放して、神の完全さを感じられる人生に。人はどうしても求める生き物だから、それを否定するわけじゃなくて肯定する、その上で求めずにゆだねていく。

私はきっと人よりも求めてきたのかもしれません。比べるものではありませんが、わかることは、求めない、判断しない……すると、とても楽になります。

綺麗に整えた自分を見せないと認められない!というこだわりがなくなって、どんなにダメで弱くて情けなくてワガママな自分を受け入れられます。そこから、本当の自己表現ははじまります。

 

「カルマ・ヨーガ①あなたの仕事がみんなを幸せにする」

「セルフマスタリー①この世界に私を表現する最高位の魔法」

 

 

『終わりなき詩』

完璧なバランスにある、動機と己の暗闇
もうかつての己ではない
空はあなたのものであり、希望へと続いている
窓ガラスは噴水になる
神殿のそれぞれの石は、沈黙の子供
聖なる場所には新しい世界を築くことができる
恐れもなく、痛みもなく批判もなく
命なき頭の円光を与えよ
記憶を支配する判断を追い払え
光と影を、水と火を、男と女を結合して
黄金の光の下で、ついにあなたは神秘の人間となる
あなたの足跡はしっかり大地に残り
あなたの言葉はダイヤモンド
体の中では骸骨が躍る
あなたは何も知らず、何も持っていない
思い出すものもなく 否定もせず
自分の望みを突き進め
空から降りてくる神は
地球から昇るものと同じものだ

アレハンドロ・ホドロフスキー

 

 

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