私たちの本当の敵は誰か?これからの時代を星で読む、その前に・・・・・・

錆びた自転車と小さい花

 

 

こんにちは!

写真は、この間の長野で撮ってきた錆びた自転車と小さい花です。

人の作ったものは、いつか壊れて動かなくなりますね。どんな優れた王様もいなくなるし、あらゆる隆盛はいつまでも続きません。やがて私たちはすべてを失います。お金も名声も知性も愛する人たちも、何も持ってはいけないね・・・・・・

だけど、自然は変わらず在りつづける。

 

小さいお花が、寄り添って、まるで仏様みたいでした。

 

 

私の家にはテレビもなく、ニュースも頻繁には見ませんが、それでも朝から北朝鮮のミサイル発射などのニュースが目に入ってきます。

 

人間は、もうずっと長いこと、病気や戦争や貧困や飢饉など、たくさんのものに苦しんできました。

生きていくのが苦しい人たちが多いから、あのころブッダやキリストがこの世界に生まれたのかもしれません。

それでも、現代の私たちは、日本に限定してもまだ多くの苦しい人たちがいると思います。一見、物質的には何も困っていなくても、自分が認められるか愛されるか、評価を得なければ自分に価値を感じられなかったり、家族とうまくやれなかったり、将来を不安に思ったりして、日々をすごしている方もいます。

 

誰かとの、自分との戦いも、いつまでもなくならないのです。

 

仏教もキリスト教も、イスラム教も、「隣人を愛せ」「汝の敵を愛せ」というようなことを言っているそうです。

だけど、キリスト教やイスラム教の人たちって、本当に戦争ばかりしているように思います。

ぜんぜん、「隣人を愛して」ないじゃん!そう思いませんか?

 

・・・・・・もし、「愛」の前に「正しさ」がきてしまったら、相手が間違っていることになる。だからそこに裁きが生まれる。「正しさ」が先にくると、平和は訪れない。「正しさ」を主張する心には、相手への理解がありません。

 

 

昨年の10月、私は東京フィルメックス映画祭でキム・ギドク監督の『網に囚われた男』という映画を観てきました。

 

キム・ギドク監督『網に囚われた男』

 

 

不慮の事故で北朝鮮と韓国の国境を越えたために理不尽な運命にさらわれた漁師の話です。

主人公の漁師は妻子とともに暮らしていた平凡な男ですが、網に絡まった船が操作不能になり、韓国側に流れついたため身柄を拘束されます。そしてスパイ容疑で激しい拷問にあい、韓国への亡命を強要されます。彼は妻子のもとへ帰りたいと訴え続けますが、祖国の働きもあってなんとか帰っても、彼はまた韓国側に寝返って逆スパイになっているのではないかと、常に疑われ、監禁され、またひどい扱いを受けるのです。

 

この理不尽な話は、フィクションですが、現実にいつ起こってもおかしくない話です。

彼はただ、奥さんと子どもと、一艘の船を財産に、貧しくもつつましやかに暮らしていただけです。

 

映画のなかに溢れているのは、登場人物たちの憎しみ、恐れ、怒り、不安、不信、絶望でした。

 

 

キム・ギドク監督『網に囚われた男』

 

 

韓国の敵は誰でしょう?

北朝鮮の敵は誰でしょうか?

そうして、私たちの敵は、誰なのか・・・・・・

 

それはきっと、他の誰でも、どこの国でもない、私たちの心にある憎しみ、怒り、不安、不信、絶望。

「隣人」とは、「汝の敵」とは、誰のことでもなく、私たちの中に巣食うこうした心・・・・・・

 

 

ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハンさんの本を訳し、ご自身もマインドフルネスや瞑想、呼吸法を教えて活動をしていらっしゃる島田啓介さんの昔のブログに、ハンさんの詩が紹介されていました。

 

あなたはここ2、3年の間で、より幸せになりましたか?それとも不安や疑いの心がより強くなりましたか?もし前者なら、私たちの心に住んでいる「汝の敵」をきちんと見つめ、ケアしてきたということです。だけどもし後者なら、自分の国を丁寧に治めてこなかったということ・・・・・・

どちらの方にも、紹介されていた詩は必要になると思います。

 

 

「あなたへの提案」Recommendation ティク・ナット・ハン

私と約束してほしい
今日、いまここで
太陽が天頂にあり
あなたの頭上にさしかかるいま
約束してほしい

あの者たちが
渾身の憎しみと暴力で
あなたを打ち倒し
踏みつけ
虫けらのように踏みつぶしても
あなたの手足を引きちぎり
腹を引き裂いても

忘れるな、友よ
憶えておくのだ
本当の敵は人間ではない

慈悲の行いのみが、あなたにふさわしい
揺るがず、無制限で、条件のない慈悲こそが

憎しみの眼には、人に巣食う獣の心が見抜けない

きっといつか、あなたは見据える
ひとりきりで、自分の中の獣を
決然とした勇気と
慈しみの迷いのない眼で
(誰も知らないそのときに)

あなたの微笑みから
一輪の花がほころぶ
そのとき
あなたを愛するすべてのものが
生と死を超えた三千世界から
あなたを見守るだろう

ひとりになった私は再び
頭を垂れつつ歩を進める
滅びぬ愛を胸にたたえて
果てのないでこぼこ道をゆく
太陽と月が
行く手をきっと照らしてくれるだろう

 

 

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