苦しみを取り去って、癒す力のパートナーシップ〜傷つくならば、それは愛ではない〜

 

ティク・ナット・ハン 愛する今回はコミュニケーションのお話です

 

 

 

お正月は母と一緒に大叔母さんに会いに行ってきました。

 

昔からこのような親族と共に過ごす場面では、真面目に誠実に生きていても、様々な人の想いが関わり、何かのために自分が大切にしていたものを手放さなくてはいけないこともあり、利権が関われば親族の間でも争いが起こり、生きていくのは本当に大変で思い通りにならないと感じていました。

 

ですが、もし、もっと相手のことを思いやって自分も大切にすることができるようなコミュニケーションができたなら、よりよく解決できる部分もあったのではないかと感じます。

 

仕事では人間関係がうまくつくれても、夫婦間ではコミュニケーションがとれないという人たちは多いと思います。

 

また、元気で好調なときはいいけれど、辛さでいっぱいなときは周りの人たちの苦しさや痛みを思いやる余裕はなくなってしまうものです。

 

 

 

 

傷つくならば、それは愛ではない

コミュニケーションは私にとっても大きなテーマでした。

 

他者は自分を映す鏡なのに、傷つけられたと感じた時には相手を突っぱねて自分ひとりの世界に閉じこもってしまっていました。

 

自分が期待した反応を返してもらえなければ勝手に落ち込んだり、その人にはその人の事情があるのに「人のことを気にしない個人主義な人」と決めつけたりもしました。

 

HSP/HSSである私は、人とあっているときは意外に外交的なのに、ひとりになるとHSPモードになります。一方的に自分の欲求を押し付けてくる人やプライベートに干渉しようとする人に激しく疲れて、拒絶していました。

 

自分のナイーブな部分を守りながら、相手のことも思いやって付き合っていければよかったのに、そこにジャッジや拒絶が入ってしまったのですから、結果的に自分を苦しめてしまいました。

 

人を受け入れられないということは、自分自身を受け入れられていない、ということだからです。

 

私たちは関係性を通して自分自身を知ります。人との関わりの中で、どう反応していくかであらゆる関係性の中での自分自身の本質が明らかになるのなら……

 

傷つくならば、それは愛ではないのです。

 

 

 

 

本当に必要なのは、自分の心の傷と不安定さを受け入れること

母から父との間にあったことを聞きながら思いました。生活は大変だけど、もっとお父さんが〇〇だったらいいのに……

 

痛みをともなうパートナーシップには、一方が責めてばかりいるもう一方に非難で応えて、もっと相手が自分を受け入れてくれさえすれば、という思いが心の底にあります。

 

 

「彼さえもっとそばにいてくれればいいのに」

「彼女がもっと僕を受け入れてくれればいいのに」

 

 

そんなふうに……

 

 

ですが、相手こそ自分の不幸の原因だと決めつけて、逃げる相手をさらに責めたりしても悪循環でしかありません。

 

私も昔はずっとそういう関係性を築いていて、自分の辛さを相手のせいだと思い込んでいたし、相手に気づかせようとしてしまったときもあるけれど、本当の大元の原因は私自身の消えない傷が、不安定な心が、招いたことでした。

 

 

そこから私は自分に向き合い、OSHOアートユニティが主宰するハート瞑想や、ラハシャ博士のワークに出て、まずは自分自身が自立し、満たされ、独りある豊かさを生きられるようになることがパートナーシップにも大切なのだと気づきした。

 

ハート瞑想では基本の「ハートを開く」「ハートを感じる」「ハートから聞く」という瞑想があるのですが、自分の本質である思いやりや優しさ、慈悲や愛につながっている状態だと、とても受容的になって、自然と他者に対する暖かな気持ちがオープンになります。

 

ゆったりとして、どんな存在も愛されたいのだという理解から、受容性や寛容さがハートから花開くのです。

 

 

 

 

真実の愛にプライドの入り込む余地はありません

私がヒーリングを行うようになってから、多くのセラピストやヒーラーの方に言われたのが「もっと自分を愛して」でした。

 

ですが正直言って、自分を愛するということがどういうことかわかりませんでした。頭ではわかるのです。自分を大切にするということが必要なことがわかっているのですが、心の中からその想いが沸いてこなかったのです。

 

ティク・ナット・ハンの『愛する』という本は、私に愛することを教えてくれた本です。

 

そして今ままで苦しめて、傷つけてきた自分でさえも、愛しているからこそそうならざるを得なかったのだということにも気づきました。

 

短い、誰にでもわかる素朴な言葉の連なり。1ページずつそっと読んでいくと、いつの間にかに自分と世界の見方が新鮮になって、さっきまで灰色だった世界が輝きを放ち出します。タイの言葉は本当にシンプルなのに、魔法みたいです。

※タイ……ティク・ナット・ハンを敬意を込めて呼ぶ「老師」という意味の言葉

 

パートナーシップの9割はコミュニケーションで破綻するといいますが、本の中にはこのような言葉が書かれています。

 

 

・その傷を癒したいのであれば、プライドを捨て、自分を深く傷つけた愛するその人に助けを求めなくてはなりません。

 

・誰かの助けが必要でも、プライドが邪魔になることがあります。でも真実の愛にプライドの入り込む余地はありません。愛し合うとういうことは信頼し合うということです。愛する人に自分の悩みを打ち明けられずにいるのなら、あなたはその相手を信頼するまでには愛していないということです。

 

・自分自身という居場所へあなたが安心して帰れるようになったら、その扉を開いて誰かを迎え入れ、その人に何かを与えることができるようになります。

 

 

心理占星術では天秤座~蠍座への成長の段階はとても苦しいとされます。まったく理解できない人と出会い、理不尽な体験や力関係の中で押されてしまったり、自分をさらけ出して懐に飛び込んでいく必要性や家系でのしがらみなど、大抵の人が困難を感じる出来事がここに集約しているのです。

 

私はタイが『愛する』という本の中で教えていることを実践すれば、この天秤座~蠍座の成長を困難を感じても孤独や痛みを分けあうような関係性ではなく、自立して受け入れ合う関係性として育てていけるのではないかと思っています。

 

パートナーシップに関しては、占星術の知識があるようでしたら、自分と相手の水星や金星をみてみましょう。伝え方がお互いでどのように違うか、何を大切にしているか、ここだけは触れてはいけないポイントなど、相手を理解する参考になります。

 

 

木星が天秤座に入ったときに「婚活!パートナーシップ!」と騒がれて、結局「人間関係に疲れました」というふうにケガした人が続出したらしいのですが、やっぱり理解や受容性というハートの質を育てないでいきなり関係性に飛び込んでいっても、それはケガをしてしまうと思います。

 

これはマジックなのですが、自分が自立すると、周囲にも自立した人が集まるようになって、足りないところを求めあうのではなく、自分の豊かさを分かち合うような関係性ができあがってきます。

 

 

 

 

苦しみを取り去って、癒す力

サンスクリット語で「カルナ」はよく「思いやり」と訳されるそうです。

 

相手と苦しみを分かち合う「思いやり」ですが、「カルナ」には実はもっと深い意味があって、苦しみを分かち合うだけではなく、取り去って癒す力のことをいいます。

 

大切な人が苦しんでいたら、自分がその苦しみを和らげる力を分け与えてあげることができたらいいなと思います。

 

 

私たちはもれなく死亡率は100%です。

 

あと100年後にはもうこの地球にはいないでしょう。

 

だから、いつまでもギスギスしていたり、プライドから自分を手放せずにいるせいで相手を理解できなかったり、冷戦を続けているなんて、もったいないと思ってしまうのです。

 

この顔、体、この声、名前……たったひとつの私という存在同士が出会ったことは奇跡なはずだからね。

 

ギスギスしてしまうときがあっても、やがて微笑みあいたいと私は思うのです。

 

 

イツカ

 

 

 

 

 

The following two tabs change content below.
イツカ

イツカ

名前:イツカ  ヒーラー、心理占星術家、神秘家。禅僧ティク・ナット・ハンや神秘主義的教えをベースにセッションやワークショップを開催。多次元的なヒーリングと、内的な葛藤、過去世の問題、幼少期のプログラミング、転生間の魂レベルの課題など、多くの側面からアプローチをし、自らの内なる力を発揮できるようサポート。最先端の医療や食の事情を発信、美容、瞑想、呼吸法など魂と肉体の意識を統合し、日常とひとりひとりの内的な調和、自身と他者を生かす在り方が地球との共存可能な世界を導くというビジョンのもと、日々の歩みとともに実践している。
アドセンス

<script async src=”//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”></script>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({
google_ad_client: “ca-pub-6530303901137473”,
enable_page_level_ads: true
});
</script>

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA