愛している、だって・・・・・・

野波浩写真集MOUSAより

 

 

 

「愛している、だって・・・・・・」

 

だって、綺麗だから。

だって、家のこと守ってくれるから。

だって、仕事ができるし将来性があるから。

 

 

だって、キミってけっこう深く考えている人だから。

だって、料理が上手で余計な事口出さないから。

だって、いろんなことを知っているから。

だって、頭がいいから。

 

 

だって・・・・・・「キミの良いとこも悪いとこも含めて好きなんだ」

 

 

愛している、だって・・・・・・

 

これってとてもかわいいから。

これってとても使えるから。

これってとてもコスパ高いし。

これって〇〇さんも愛用してるし。

 

 

愛している、だって・・・・・・

 

 

将来結婚してくれるから?

 

 

 

 

だって、の後を
本当に私たちは聞きたいのかなぁ・・・

 

じゃあ、その「だって」の部分がなくなったら
私は好きになってもらえなかったの?

 

その「だって」の部分を失くしたら
もう好きでいてくれないのかな?

 

 

路傍に咲く花のように、本当はただ存在を認めてほしいだけなのに、
それはどうやら難しいらしい。

 

「ありのままの自分で」なんてみんな言うけれど
何も持っていなくて何もできなかったら人に必要としてもらえないって
どこかで思っているから、だから不安なんだ。

 

 

みんな、そのスプーンも、車も、椅子も、あなたのポケットの中でクチャクチャになっているポケットティッシュも、本当はただ「愛している」と言ってほしいだけなのに・・・・・・今ここに在るというだけで祝福をしてほしいだけなのに。

 

理由のある愛は、お互いを傷つけて、やがて痛みとなってしまうね。

 

 

 

 

 

ブレードランナー ロイ

 

 

 

『ブレード・ランナー』のロイは、高度なレプリカントと称するアンドロイドで、人間にとって脅威となるほどの能力を有している。そのため、あらかじめ寿命が4年で尽きるように設定されてこの世に生まれたのだ。ロイが生まれたのは2017年、つまり今年。

 

彼は仲間とともに、もっと生きたいと創造主に頼むために過酷な労役を強いられいた惑星から脱走して地球にやってくる。そしてそこでレプリカント狩りをしているデッガードと死闘を繰り広げ、デッガードに殺された仲間の苦しみを晴らしていく。

 

雨の中の死闘、まるで歯がたたないデッガードを痛めつけ、そして屋上から落ちそうになる彼を・・・・・・ロイは腕を引き上げて助けた。

 

彼の命は尽きようとしていた。時間が来たのだ。

 

なぜ彼はデッガードを助けたろう?

 

それは、おそらく命を愛したからだ。

 

それが敵の命であってさえも・・・・・・

 

 

 

ブレードランナー ロイ

 

 

おれは、お前ら人間には信じられなぬものを見てきた

オリオン座の近くで燃えた宇宙船やタンホイザー・ゲートのオーロラ

そういう思い出もやがて消える 時が来れば

涙のように 雨のように

そのときが来た

映画史に残る名セリフ・・・

彼の存在は本当に消えてしまったのだろうか?雨のように。

それは違う。

きっとデッガードの中にロイは何かを残したはずだ。

彼はただ、もっと存在したかっただけなのだ。

そしてレプリカントと人間の何が違うのだろう。

もっと生きたいと願い、仲間とともに戦い、仲間のために涙を流し、4年とい短い命を精一杯生きた彼と、丸腰のレプリカントを背中から眉ひとつ動かさずに打ち殺せるデッガードと。どちらが人間らしいだろう?

本当は、私たちは、それが物であってもアンドロイドであっても、機械であっても、ただその存在を祝福されたいだけなのに。

あなたが今手にしているものは、ペンか、車のハンドルか、占いをするためにタロットか、スマートフォンか・・・

わからないけれど、この宇宙のものはすべて愛されたいと思っています。お尻の下の椅子もね。

写真は野波浩さんのMOUSAより。

野波浩写真集 MOUSA

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2017-06-14 | Posted in 日々のこと, 本・音楽・映画No Comments » 

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