快楽主義のススメ[序章]~満月前夜祭は火星貪欲祭り~

真剣勝負

 

 

 

真剣勝負とはよいものです。

互いの年齢、技量、性別に関わらず、ぶつかりあった瞬間互いの道程が火花のように咲いて散る。

 

今夜は満月前夜祭と銘打って、友人との火星貪欲祭り。なんで火星貪欲祭りかと言うと、牡羊座の月だからってだけなんだけど、なんとなく直感で決めたことが実は真実だったりする。

満月前夜祭だとか星に絡めていちいち祭りをするのは私と友人との間にある“たわいない遊び”みたいなものです。たわいないからこそ気兼ねなく真剣になったりする。友人から今さっきお礼のメールが来たけど(←不動宮の人らしい律儀さ)、「戦前の予想通り、久しぶりに激しい闘いでした」だって。戦前(笑)

会う前に時間決めたりするメールの段階で、今回は火星貪欲祭りだ!って宣言してたからね。スリリングな言葉の応酬で、楽しかった。

 

 

そう、今日のテーマは別に「闘い」ではありませんでした。天秤座の時期だし、エレガントに洗練された美しさをテーマにした夜でもよかったはずなんです。それがなんで火星貪欲祭りになったかと言うと、一昨日私は祭りの組合員の人と話していたのですが、最近の祭りって楽しくないそうです。

私も上野生まれなので三社祭には出ていたし、喧嘩神輿は男の人がかつぐところを取り合って怪我人が出るくらいのものが祭りだと思っているけど、今は担ぐ場所を譲り合ったり、当日揉めないように整理券を配ったりしている祭りもあるそうで・・・・・・整理券(笑)

組に他の組の人が挨拶に来たり、若頭が来たら皆が気を使って道を開けたり、こういうのは話してた人によると「てめぇ、何しに来やがった」ぐらい言ってほしいそうだ。なんだかこんなハレの日のはずの祭りの世界まで、みんな仲良く調和的な金星世界・・・・・・あちこちで火星の力が弱まっているんだね。

 

 

生きがいって、欲望と呼応するものだ。

何が欲しいの、飢えはしないの?欲しいなら、全力で自らの手を伸ばさなきゃいけない。神輿の担ぎ棒を手に入れるみたいに。失敗したらとか、このあとどうなるかなんて考えている暇はない、この瞬間、瞬間に自分を掛けていくしかない。ぶつかりあって火花散るのが血が酩酊するような悦びだ。

 

私も含め、モノにも食べ物にも娯楽にも困ったことなんてない世代だ。こちらが欲望を抱く前にすべてマスコミ等が楽しそうなものをこしらえて、これがいいよ、って与えてくれるのだから。欲しがる前から両手はもういっぱいで、飽和状態。自分から渇望することを知らなくなって久しいという人も多いかもしれない。

 

もちろん、それが何か悪いわけではない。安心、安全な毎日を望むのは当たり前だし、何かを熱烈に望まなきゃいけないなんて決まりは何もない。家族ができれば、安心を維持するのだってそう簡単じゃない。

 

それにしても自分から望む力を失った、無力な王子と王女たちでいっぱいだと私は思っていました。90年代育ちってそういう感じかな、って思っていました。すべてをそう決め付けるわけじゃないし、自分の窮屈だった世界を外の世界に投影してるってのもあったけれど・・・・・・印象としてそう感じていました。

 

流行りものやブームに昔からあまり興味を示さなかったのだけど、けっきょく自分の内側から湧いてきた衝動や欲望ではないから、人に与えられた快楽だから、すぐに飽きてしまう。たまたまヒットして、本当の自分の快楽にまでモノにすることができる人もいるかもしれないけれど、そういう場合はそんなには多くはない。昔、「欲しいものが、欲しいの」というキャッチコピーがあったみたいだけど、これってすごく上手いと思う。時代を言い当ててる。

 

けっきょく、生きている喜びみたいなの、生きがいって言ってもいいけれど、それってその瞬間、瞬間にしかない。朝日の眩しさ、すがすがしさ、冷たい空気が肺を満たす洗われた感じ、花の愛らしさ、あるいは恐ろしいまでの美しさ、また元気で会えた嬉しさ、笑いあっていられる喜びとか、つかんだ髪が思いのほか柔らかかったとか、輪郭や耳の形、声のトーン、仕草や目配せのたびに自分の中に生まれる不思議なものとか・・・・・・そういう、その瞬間瞬間の感覚的なものが生きがいだと思う。

 

 

「快楽とは、瞬間的にぱっと燃えあがり、おどろくべき熟度に達し、みるみる燃えきってしまう花火のようなものです。それはたしかに夢のようなものですが、それだけに、はげしい起伏があり、人間を行動に駆り立てる美しさ、力強さがあります」
(澁澤龍彦『快楽主義の哲学』より)

 

 

本当は、何かに熱烈にハマるということがない、ある一点を除いて対象に没入することがない、どこか醒めている私こそ、その瞬間の熱さに惹かれているのです。単純に、疑わず、それができたらよかったのに。。

 

 

「快楽主義のススメ」は気ままに続きます。

 

 

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