自分には才能も運も若さも金も、何もない!だが無力に思えても手の内はある

ロッキー1 俺はクズみたいな男だった『ロッキー』1976年

 

 

 

絶望的で、自分が心底無力だと思える状況にあったとしても、自分には必ず創造する力がある。その可能性がきっとある。

 

いかなるときにも、自分の手の内には代わりの選択肢がある。

 

 

そう信じられることは解放です。

 

 

職業占星術研究会に参加して、金星と火星について掘り下げたレクチャーをしてもらいました。モチベーションの火星と、それを支える感性の金星はその人がピンチになり、この社会をサバイバルしていかなくてはならいときに必ず発揮されるものです。

 

逆に言うと社会で認めれるだけの金星・火星の使い方ができていなければ、成長としてまだまだ甘いということです。「好きなのは友達と最新スィーツを食べに行くこと」、そんな金星で終わらないで、もっともっと育てていけるよ!ということです。おー、楽しそう!

 

例えば「和菓子屋の跡取りが日本中のおはぎを食べ尽くす」という記録を発信して、和菓子業界の権威の目に止まり(冥王星的)、出版やイベントをして和菓子教室でも出して自分のブランドを広く認知させたら(水星・木星・土星との兼ね合い)、それは生き残るために金星・火星をばっちり使ってきたよね!・・・・・・となります。

 

 

孫正義、ジョージ・ルーカス、秋元康・・・・・・たくさんの人を見たけど、土星と冥王星の体験は面白かった。困難な状況、絶望的に思える体験の中で、自分のより深い本性を自覚する。外側から強要された制限の中で真の、本質的な自己が表に出てくる。

 

幼い頃の社会における自分の居場所がないという抑圧や不安の体験が、生き抜くための力となっている。外側の意見によって作られた生き抜くための習慣化したパターンを抜け出して、自分ができることを必死に行っていく。

 

本当にこの世界で生き抜いていかなくてはいけないとピンチに立ったとき、命懸けの存在証明を人はしていくものです。

 

 

 

命懸けの存在証明  『ロッキー』俺はクズじゃない!

俺には何もない!才能も運も若さも金も、何もない!なら俺にあるのは何だ?
俺にできることは何だ?!

 

トレーニング中のロッキー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り継がれる名作と誉れ高い『ロッキー』は主演のスタローンが社会のどん底でのたうちまわる当時の自分を重ね合わせて脚本を書いた作品です。

 

役者の道を進むも出産時の事故で斜視、言語障害、下唇の下垂という症状が残り、俳優としては致命的な容姿。仕事がきてもポルノやモンスター役で、生活は困窮し動物園でバイトをしながら貯金は100ドルしかない、そんな状況で妻が妊娠。

 

出生時の事故による障害と脆弱な性格から常にいじめの対象となり、そのときトラウマは現在でも残っているそうです。月とセクスタイル、水星とコンジャンクションの冥王星が幼少期のトラウマ体験を象徴しているのでしょう。

 

水星・金星を獅子座に持ち、脆弱な性格でありながら強い自分を見せていきたい欲求からボクシングジムで体を鍛え、演技を学び役者を志すもやはり獅子座にある冥王星が自己肯定・アピールに心理的不安を感じていることを表しています(余談ですが両親が離婚後、母親のジムでトレーニングしており、この母親が占星術師として著名なジャッキー・スタローン)

 

注目の火星は乙女座で蟹座の太陽とセクスタイルです。火星は自分の中で発露するのではなく、他人の太陽の刺激を受けて働きます。

 

ボクシングも自分から始めたのではなく映画『ヘラクレス』の主演スティーヴ・リーブスのムキムキに憧れて始めたそうだし、『ロッキー』もモハメド・アリvsチャック・ウェプナーの試合を見て感銘を受けてつくったそうです。

 

ヘラクレスのムキムキ

ムキムキ

 

 

wikiには書いてないのだけど、『ロッキー』制作秘話には当時どん底だったスタローンが『イージー・ライダー』を見て勇気づけられつくったというのがあります。映画の内容に感動したのでなく、あんなに低予算の映画でも大ヒットする可能性があるんだ!っていうところに感動したのですね。

 

それで、ボクシングの試合とも相まって三日三晩で脚本を仕上げたというのが本当のところではないかと私は思います。

 

 

できた脚本はおもしろく、映画会社は買い取ろうとしましたが一流のスターを主演にしようとしたためスタローンは拒否。自分を主役にしないと脚本は売らないと固辞し、その主張は認められたものの低予算のB級扱いとなります。つまり、上映館が少ししかないスタートだったのです。

 

それが「荒んだ生活から一夜にして栄光を掴む」というアメリカン・ドリームが人気を呼び、多くの人間に希望を与えた功績が評価され大ヒット!

 

しかし本作は別にアメリカン・ドリームを描いたものではありません。この映画が心を打つのは、栄光を得ることではないのです。むしろロッキーは栄光にも勝つことにもこだわっていない。絶対に勝てない戦いなのはわかっていました。

 

チャンピョンになぶり殺しの見世物にされるのはわかっていながら、逃げずに挑戦を受けたのは、たとえ負けても13ラウンドまで立っていればい、そうすれば自分がクズじゃないと証明できる。

 

この世界で俺という人間だけは俺がクズじゃないということを証明できるから、彼はそのためだけに戦ったのです。

 

社会に問題提起するような大きなスケールではなく、あくまで個人の世界というのは蟹座の太陽らしいのですが、このメッセージは当時のスタローンの血の叫びでした。だから人の心を打つのですね。

 

本来なら人に弱みを見せたくない獅子座が、傷つきボロボロになる姿を感動に変える物語にするあたりも獅子座の冥王星のひとつの使い方なのでしょう。

 

そして金星は木星・天王星とセクスタイルです。『ロッキー』は個人的な物語ですが、スタローンの中には、

 

 

「猛特訓に打ち込み、試合でついに最後まで立っていることができた。ただそれだけの話だ。でも人はこれを観てどう思うか?俺にもできるかもしれない!と思うはずだ。

自分には才能もない!運もない!でも根性だけあればいいんだ!どんなに相手が強くても、厳しい状況でも、とにかく最後まで立ってさえすればいい!

絶対にギブアップだけはしないぞ!そうすればたとえ勝てなくても、自分という男を嫌いにならないですむ!そう思えるはずだ!」

 

 

という、時代の影響を受けて、可能性を感じて強い自分を演出して、そして人々に勇気を与えようする金星があります。

 

自己肯定にかける熱量も獅子の金星らしいのですね。

 

 

そして当時も今も、どん底の上にスタローンのような筋肉もなく、貧乏で、しがみついていた夢も潰えて、友人もおらず何をやってもうまくいかない、そんな人はいて・・・・・・。

 

そういう人たちにどれだけ生きる力を与えただろうと思うと、ひとりの人間が本質的な本性をフルに発揮して生きたときに人に与える影響力ってすごい。

 

 

 

自分を知り、意図的に行動すること。

 

これは自己実現の条件です。

 

現状を変えたい!やりたいことはあるのに条件が厳しい!という方は真剣に火星・金星に向き合って人生の生き様になるぐらいの天体に育ててみませんか?

 

私もヒーリングを活動を一環として大切にしていますが、厳しい言い方をすれば癒し表現は刺激を自分や社会に与えるものではまったくないので、新しい価値を提示していくようなものにはなりにくいのです。

 

自分自身に優しくし、他者に思いやりを持つと同時に、周囲からどんなに「アホ」「バカ」と言われてもへっちゃらな金星・火星になれたら頼もしいよね(時間はかかると思いますが)

 

傷ついて自信をなくしたときに自分の金星・火星を社会に向かって表現することを怖くなってやめてしまわないように、ぐるぐるまわるエゴのこだまに惑わされないように。

 

 

イツカ

 

 

【おまけ】

映画の神様に愛された瞬間

ロッキーのオープニング

オープニングでロッキーがジョギングをしているときに
道のわきにいたおじさんがリンゴを投げるシーンがあります。

これ、演出じゃなくて
本当に街にいたおじさんがリンゴをあげたんです。

低予算だから街のセットをつくるとか
エキストラ配置するとかできなかったのだけど

映画の神様に愛された
短いワンシーンです。

 

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イツカ

イツカ

名前:イツカ  ヒーラー・カウンセラー。占星術アロマセラピストティーチャー。心理占星術、仏教、神秘思想をもとにセッションや講座を開催。心の問題を丁寧に扱い、生きづらさを抱える人にも可能性が開けるような生き方を提案。最先端の医療や食の事情を発信、美容、瞑想、呼吸法など魂と肉体の意識を統合し、より本質で生きるあり方を日々の歩みとともに実践している。
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2018-11-20 | Posted in 占星術, 本・音楽・映画No Comments » 

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