化粧をした巫女、乙女座が人間と動物を分け隔てる『境界』を作るとき

化粧をした巫女、乙女座が人間と動物を分け隔てる『境界』をつくるとき

 

どのサインもそうだと思うのですが、彼らがそう考え、そう行動をするとき、その根底にあるものは表面に表れているものから判断した場合、到底その本質にはたどり着けないくらいに、簡単には理解しえない深いものだと思います。

私は化粧というものについて仕事柄たずさわっていたこともあり、とても関心があったのですが、今日は化粧と乙女座の関係について話をしたいと思います。

 

以前、占星術家のSUGAR先生の月と水星について学ぶ講座に出たとき、化粧というものが乙女座的なものだと聞いて考えてみました。

先生のマンスリーゾディアックという記事に、とても深い乙女座についての洞察がありますので、ご興味のある方はご覧になってください。素晴らしい記事です!

 

乙女座はよく潔癖なまでの清潔好き、整理整頓好き、内に閉じるサインであり、排除するサインでり、「乙女」という名前に反して毒舌と言われるサインです。

乙女座は個人として人間を完成させる6番目サインですから、これから7番目の天秤座として社会に出ていくために自分に足りないものは何かを自己確認します。

人と比べ自分の至らないところに目を向け、自分が怖れているものに目を向けます。乙女座の怪奇趣味というのは、自分にとって恐ろしいものをあえて先に知っておこうとする欲求のように思います。

牡羊座から獅子座までは、自らの衝動に本能的に従うのが最優先なのですが、でもそのままで衝動にまかせてやっていたら、世の中ままならないし、大切なものを失ってしまうかもしてない。そこで乙女座は「個」として完成するために調整をする役割を担うのです。

 

つまり、とっ散らかってわかわからなくなってしまわないように、線を引く。混沌状態になってしまわないように、社会や個人がきちんと機能していけるように秩序と規則を設ける。

これが行き過ぎた場合、乙女座は他人をも自分をもコントロールし、融通の利かない状態に落ちって、結局は自他ともに傷をつけてしまう。それでも、彼らは潔癖なまでに線を引こうとします。

別に部屋が散らかった乙女座の人もいると思うのですが、例えば約束はちゃんと守るとか、やると言ったことは必ずするとか、遅れそうなときはきちんと連絡を入れるとか、納期や授業料の支払いは守るとか、言葉遣いは丁寧にするとか、清潔な服をいつも着るように心がけるとか・・・・・・

どこかに彼なりの、境界を設けるための線が引かれているのです。

記事には「自らの聖域と見立てた部屋・・・耕作地の境界線上に目を凝らし、その内側が穢れてしまわないよう、境内を日々綺麗に祓い清める巫女」と書かれています。

乙女座と言うのは、「人間らしさ」にもっともこだわるサインです。

ジョルジュ・バタイユの『エロティシズム』には人間と動物を分け隔てるのは、直立二足歩行でも道具の使用でもなく、労働だと述べられています。

労働社会とは、私たちがそれぞれ気分で動いてしまっては成り立たないし、エゴ丸出しでは秩序なんてあっという間に崩壊してしまいます。社会の秩序を維持するには規則やルールが必要とされています。

 

ジョルジュ・バタイユ エロティシズム

 

身近な話で申し訳ないのですが、私の家は父も私も乙女座なのですが、父は私よりもずっと乙女座の出た人です。

たまに家にいるときに思い付きで部屋がひっくり返るくらいに大掃除をしだす母のような姿勢ではなく、父にとっては日々の心がけで常に一定の清潔感を保つことが好ましいことでした。彼のデスクも衣服も、高価なものではありませんでしたが、静謐とした秩序がそこには漂っていました。

そして彼の賞賛の対象のひとつは「矛盾がないこと」で、考えと行動に訳のわからなさがないことが安心と信頼だったのです。海王星の影響を受けた私の言うことややることは、彼にとって理解できないことが多かったようでした。

 

ですが、乙女座が本当に乙女座として成熟するとき、自分には訳のわからないことがあることを知り、コントロールを手放し、自分の内面の闇と対峙することが必要なイニシエーションなのです。

ある日夢を見て、私が人を勢いのままに殺していたとします。そんなことをする自分を自分ではないと認めないのではなく、それも自分の一部なのだと認めること。自分の中にはそういう部分があり、それがまったくもって人間らしいのだということを知ることで、乙女座は自分にも他人にも豊かな情緒で接することができるようになります。

抑えても抑えきれない動物の本能が自分の中にあること、自分の中の闇、言葉にできない想い・・・・・・そういったものに向き合うのが乙女座の課題です。人間らしいですね。

欧米のポルノには「尼僧もの」というジャンルがありますが、これは一見、穢れのない尼僧が汚らわしい存在に汚されるところにエロティシズムがあるようですが、尼僧が汚らわしい存在を退けようとするのは、本当は自分の中にもその汚らわしさがあることを知っているからなのです。

乙女座はその、自分にとって恐れるものに向き合うことが課題です。そして自分を知ることもコントロールすることもできないこと、自分の心が世界で一番遠いということに、いつか気が付くかもしれません。

 

魚座に海王星がある今、乙女座にとったら理屈では通らない、理不尽なワケのわからないことに直面するような時期なのではないでしょうか?そしてそれは、乙女座にとっては大きな成長のチャンスなのです。

 

 

本題の乙女座と化粧についてですが、男性にはわかりにくいかもしれないのですが、化粧とはする者に力を与えてくれるものです。

自分に自信のなかった人が化粧をすることで溌剌としたり、苦手な人に会うときにも丁寧に化粧を施すことで背筋が伸びたように気持ちが引き締まり、目の前の現実に対峙する力を与えてくれます。

女性の多くは毎日、化粧をします。自分の内面がどうであれ、社会に出て自分の秩序を守るための顔を作るのです。

 

もし、乙女座が鏡を通して自身の深淵を覗き、自らの深層に巣食うものと出会ったとき、顔に宿る視線や無意識も、化粧という日々の営みの中に取り込んでいくことで、そして日々具体的に顔を書き換えていくことによって、乙女座は次第に仮面を獲得し、“神”に扮する「俳優」となる。いな、仮面と素顔の間に“神”を宿すようになる。それくらい成熟した乙女座というものは、どんなにささやかな仮面・・・役回りであっても、必ずどこかに「神」と「魔」を秘め合わせた深みを漂わせている。

 

記事の中から一部をまとめさせていただきました。

 

化粧というのはcosmeticsですが、この語源は宇宙との交感と言います。

占星術や古代の神話、壁画や現代のパワースポット巡り・・・・・・いずれにしても私たち人間には何か大いなる存在、自分に莫大な力をもたらしてくれるものとつながりたいという欲求があるのだと思います。

乙女座は自分の顔に化粧を施すという日々の具体的な営みの中に、大いなる力を得ることのできる何かへとつながるための回路を作るのです。

 

化粧の持つ力というのは、魔術めいて、それが現代では主に女性に残っているというところが面白いですよね。女性の方がそのようなプリミティブなものに対する親和性が高いのでしょうか?

 

長くなりましたが、女性の化粧について寺山修司が鋭い意見を述べています。

「私は化粧する女が好きです。そこには、虚構によって現実を乗り切ろうとするエネルギーが感じられます。そしてまた化粧はゲームでもあります。顔をまっ白に塗りつぶした女には「たかが人生じゃないの」というほどの余裕も感じられます。」

「化粧はしばしばエロチックですが、それは「それをしなくても生きてゆける」余剰文化に属するものだからとも思えます。化粧する女は、さみしがりやです。一人では生きられないから化粧するのです。化粧を、女のナルシズムのせいだと決めつけてしまったり、プチブル的な贅沢だと批判してしまうのは、ほんとうの意味での女の一生を支える力が、想像力の中にあるのだということを見抜くことを怠った考え方です。」

いかがでしょうか?

わりと薄い化粧の女性が好きな男性が多いと思います。好き嫌いは自由なのでかまわないのですが、女性の化粧やファッションは単なるナルシシズムではなく、現実を生き抜こうというエネルギー。想像力の中にあるエネルギーなのです。この辺、魚座と乙女座の合わせ技のようですね。

 

上手に文章をまとめられませんでしたが、何か読んでくださる方におもしろい発見が少しでもあれば幸いに思います。

遊びに来てくださり、本当にありがとうございます。

 

現在トランジットの海王星とネイタルの太陽がタイトにオポジションな管理人より。
(海外逃亡したい気分!)

 

化粧をした巫女、乙女座が人間と動物を分け隔てる境界を作るとき

 

↓自分が元気になるファッションとメイクをしようというお話です。
“感じる私”としてのファッション&メイク~あなたが本当に美しいのは?~

 

よろしかったら、合わせてお読みください。

↓天王星が効いている人物とは?
「天王星の人道主義と海王星の慈悲の違いなど」

↓土星を呪ってしまわないために・・・
「土星の祝福を受けるには?」

↓土星とセットで考えたい「月」のお話はこちらからどうぞ
「時には母のない子のように/居場所があるということ」

↓海王星に怯えないでやっていこう!
「海王星のトランジットやプログレスは恐ろしい?」

 

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