一秒が永遠の意味を持っていた・・・・・・蠍座木星は自分のために欲望に染まり、溺れてみる

エレン・ヴォン・アンワース 目隠しの女性

盲目になるくらい、溺れる

 

 

雨降りの週末。秋雨は秋霖とも言うけれど、細い雨がシトシトと、針みたいに地面に吸い込まえていくところをボンヤリ喫茶店の窓から見ていました。世間はハロウィンで盛り上がり出す頃だけど、私はこういう風景って肌になじんで好きだな。目線を上げるとグレーがかった世界に細い雨が糸杉の林みたい。秋霖の語源ってなんだろう?

 

木星が蠍座に入って、これからの一年は世界中の蠍座的領域でムーブメントが起こる。何かに深くコミットし、集中してそこにエネルギーを注ぐのがよい一年になるけれど、自分の蠍座木星の領域が何ハウスにあって自分の出生チャートの天体とどう関わっていくかを見てみてくださいね。

 

木星は社会天体なわけだけど、個人を中心に据えた健全なエゴが発達していない状態で誰かや社会の為に生きてしまったときに、とても脆い人間になってしまう可能性がある。それをずっと続ければ、自分がどう考えるのか、どう決断をするのか、何に興味があるのか、何が趣味なのかもわからず生きることになってしまう・・・・・・

 

 

そこで、この間の勉強会で蠍座のこの時期に「善悪の判断を越えて、とことん自分の欲望に降りてみる!自分の輪郭をクリアにするために、欲望に染まってみる!」という話をしたこともあって、欲望について考えてみたいと思う。

善悪の判断はこのあとの射手座で行えばいいから、その前にギュッと濃縮して蠍をやって、自分の欲望に深くコミットしていく。降りていく。蠍は相互のサインだから自分を変容させてくれる他者や何かと関わっていくわけだけど、そのためには牡牛座、獅子座の不動サインの「自分を中心に据える」ということができなければ、蠍や8ハウスは力関係で負けてしまうのだ。

 

 

自分の中の深い欲望・・・・・・か。

それはある。すごく恥ずかしくて滑稽で、そのまま表出するのはみっともないとすら思えるようなものが。だからそんなもの解放するのは恐ろしい気もする。いったん理性という防波堤が決壊するやいなや、堰を切ったように溢れ出し、求めだし、底なしになりそうだ。そんな自分の私的な感情をすぐに顕にするのは未熟な人間のすることだと、美しくないことだと自分に言ってきたつもりなのだから、律してきた時間の分だけ、いったん蓋が開いたらものすごい熱量で放出するに違いない。

 

だいたい個人の私的な感情の深みにはどんなものがあるかもわからず、複雑に微妙に絡まりあっている。矛盾したような感情もある。とくにそれが蠍的な愛情問題に関係したとき事態は複雑だ。相手を愛したいと激しく思う一方で、拒否せずにはいられなかったり、愛されたいと思うのと同時に相手を破滅させたいという感情も同時に存在したり。愛したくて愛されなくて、愛する人で愛さない人、という一見相反するものがぶつかり合って火花が散るような思いだってある。

 

そんな深い欲望を解放してしまいえば、自分が愛情乞食になってしまいそうでやはり恐ろしい・・・・・・

 

 

 

 

蠍座のキーワードは「I desire」・・・・・・私は欲する。deというのは「~からの」を意味する接頭語で、sireは「星」。昔の人は星からの欲求で人に欲望が起こると考えていた。心理占星術においても天体は「心理的な機能」を表していると考えます。

 

ですが、deには「~離れる」、sireには「父親」という意味もあり、「星の欲求に振り回されすぎると神から離れる」というような意味にもとれるのです。

 

 

まぁ、そのエゴが目先の快楽を追うものばかりであったら神から離れるだろうし、気づきのない人生は同じ問題を何度も繰り返す。破滅もするでしょう。

 

それでも「そうならざるを得ない人間」というのはいて、私はそういう人が好きだったりする。哀しくもどうしようもない愛おしい人たちだ。

 

自分の欲望100%で、言い訳もせず人生のすべてを引き受けている人の放つ魅力はすばらしい。八百屋お七にしろドンファンにしろ、私が好きな詩人である村山槐多にしろ北原白秋にしろ、詩人の冷血でも流れているのかというような人情虐殺ぶりも見せ、とくに白秋は彼にとって世界のすべてに先だってあるのは詩であって、富士の樹海で青年の首吊り死体を見ても何らかわいそうとも思わずただ「美しい」と言う・・・・・・ある種、妖怪みたいな人(だいたいモノ創る人間ってのは棺桶に片足突っ込んでるようなものなんだよね)

 

支配欲や独占欲というものも、幼稚な欲望かもしれないが・・・・・・たしかに愛を求める人間の生の感情には違いないものだ。

 

 

 

この蠍座木星の一年、何に集中してみよう?

ワクワクもあれば、負の感情にドップリ浸かってしまうこともあるよ。だけどそれが起こったら、それは経験する必要があったってこと、それに・・・・・・思い切り沈んでおかないと次の射手座を本気でノビノビやれないよね。

 

何かに熱烈に集中するって、ものすごく激しい感情を抱いたり行動をとったり、そんなことをしなくたっていいと思う。

蠍は他者と深い関係を結ぶサインだから、セックスや妊娠・出産とも関係し、つまり自分と異なる存在と同一化して変容していくわけですが、ハッキリ言って他者が所有している価値観や観念と同一化して吸収するなんていうのは難ずかしいよ。その人はそれを形成するまでに実に雑多な道をたどってきたわけです。

そう思うと、その人がふと見せた窓の外を見やる眼差しとか、いつも使っている歯磨き粉とかもその人を構成する大切な要素であって、そんな些細なものが大事に思えてくるんだよね。その人の表面的なものも、その人の深みを何かの形で表している。

 

 

 

細やかに、深く、熱烈に、本当の自分の欲望を喜びとともに生きるには?

 

「自分を犠牲にしないようにしなさい。あなたがここにいるのは自分のためであって、他の誰かのためではない。ならば、生きるがいい。完全な自由をもって、あらゆる瞬間が永遠へと変容するほどに強烈に生きるのだ。もしある一瞬を強烈に生きれば、それは永遠へと変容する。もしある一瞬を強烈に生きれば、あなたは水平なるものから抜け出し、垂直なるものへと移行する。」
(Osho『死について41の答え』)

 

 

どんな些細なことも「瞬間が永遠へと変容するほどに」、そんなふうに生を「強烈に」感じられたら、それはすべての瞬間のすべての神からこの世の神秘を錬金する、すばらしい蠍座の力なのだ。

 

その人は、その物は・・・・・・恋人ではなかった。

家族でもなかった。

友人ですらありえなかった。

それでもすべてが特別な瞬間だった。

一秒が永遠の意味を持っていた。

 

 

出会う、すべての出来事に、悔しんだり怒ったりもしながら、それでもそれを熱心に楽しんでいきたいね。

 

 

エレン・ヴォン・アンワースの写真

 

 

アドセンス

<script async src=”//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”></script>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({
google_ad_client: “ca-pub-6530303901137473”,
enable_page_level_ads: true
});
</script>

2017-10-15 | Posted in 占星術No Comments » 

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA