高貴であれ あなたは星からできている~天秤座上弦にパートナーシップの神秘に気づく~
たったひとつの感情が、関係性やビジネスを台無しにしてしまったり、職場や仲間たちとの間での自分の居場所をなくしてしまう結果になってしまったことはありませんか?
心の中に怒りや不安、寂しさを感じることは誰にでもあります。相手の反応や、仕事の成績で自分に価値がないと感じたり、無力感を味わったりすることもあります。周囲の人が皆ステキに見えて、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
そのときカッとしてしまったり、不機嫌や不安感が顔や仕草に出てしまって、ますます状況を悪くしてしまうのです。
瞑想や心の学びを続けていれば、感情も思考も一時的なもので、やがて過ぎ去っていくということがわかります。それでもすぐにいつも平常心でいられるというわけではなく、心に向き合うトレーニングは日々の実践が大切なのだなと思います。
強い感情を抱いていないときの実践こそ大事ですね。
7月20日は4時52分に天秤座で上弦の月を迎えましたが、上弦の月の期間は蟹座~乙女座のタームにあたり、個人が成長していく時期です。
自分の心が何を本当に求めているのかを知り、個性を表現し、自分に足らないところはないかなど自己調整をするときなのですが、月は天秤座を移動しています。
天秤座は関係性の星座として知られ、この天秤から蠍座までの間は本当に月の器を知るかっこうの時なのです。
一歩外に出て、人と付き合っていけば無理解や不寛容にも出会います。理不尽な感情も経験し、相手のニーズに押されてしまうこともあります。とくにビジネスをするときには、自分に力がないと対等な関係を結べないことが多いので、蠍座や第8ハウスは力関係の部屋でもあるのですね。
まったく理解できない人とも出会っていく・・・・・・それがこの天秤座と第7ハウスのテーマのひとつであり、ここでどれだけ自分の心(月)を安定させて対等なやりとりができるかが重要なのですが、人間関係で苦労をしたことがないなんて人はまずいないと思います。
ニコニコしていたら角は立たないかもしれないけれど、自分の意見を言えず心の中はモヤモヤします。
だからこそ、天秤座の学びとして自分の月の限界を知ること、きちんと自分の意思を伝えられる火星の力をつけること、どんな人と会っても揺るぎない私の美意識を持ち続けること、そして、他者と協力をしてやっていくために平和と愛の心を育てていくことがクローズアップされてくるのですね。
天秤座はけっして社交がやりたいわけではないのです。パートナーシップを築いていく上で大切な「平和と愛」を学ぶ大切な成長のテーマを持っています。
ジョン・レノンもガンジーもティク・ナット・ハンも天秤座ですが、本気で天秤座活動をしている人というのは自分の美意識や理想を風の力で活発に普及していきます。自分の知性そのものが循環していくのが大切なのであって、社交が目的ではありません。
天秤座の上弦、何を伝えていきたいか、揺るぎない私の軸となる美意識などを振り返ってもいいと思いますし、どれぐらい自分の月が安定しているかに気づきを向けるのもとても良いと思います。
心なんて揺れるものです・・・・・・と、ブッダでさえ言っていますが、瞑想を実践していると揺れた心に自分が丸ごと巻き込まれてしまうようなことはかなり少なくなってきます。
深い静けさと安心感につながり、自分がこだわっていたことを手放すことができるようになってきます。
今日は井村玲子さんが主宰するハート瞑想会でした(*^^*)
写真はおやつに出していただいた豆菓子です。暑い日にこういうひんやりした甘いものは美味しくて、嬉しかったです。井村さん、いつもどうもありがとうございます♡
今日の瞑想会では「ハートの変容」がテーマだったこともあり、それぞれが心の中にある痛みや悲しみに向き合って、それをハートのスペースで包み込み、溶かして変容をしていくということを体験しました。
私は仕事の話ばかりしてしまうのですが、井村さんも仕事に向けるエネルギーが強い方みたいで、はじめてお会いしたときからよくビジネスに関する話的なものを聞いてもらいました。
最近は私も何気ない話をするようになりましたが、今日は職場での人間関係をシェアしていただきました。
対人関係には天秤座の学びだけでなく、サクシーデントハウス(2-5-8-11)の状態も大きく関係します。自分の存在価値をしっかりと感じているからこそ、ハートをオープンにし、そして深く関わり、周囲からの評価を得られる、この健全な成長がどこかうまくいっていないと、プライドが高く弱い自分を隠したり、正直に今苦しいことを伝え助けを求めたりすることができません。
また、自分の価値が周囲からの評価になっている場合もあります(2ハウスの支配星が11ハウスに飛んでいる場合など)
そして、水星・金星・土星のノーアスペクトは関係性をつくるときに問題となってしまうこともあります。ノーアスペクトは独自の個性でもあるのですが、自分の中にその天体の体験を感じにくい、つまり金星だったら自分の存在価値が実感できないわけです。
人と金星を共有できないので、場合によっては頑固になってしまったり、えり好みが激しくなって「自分の美意識に叶わない友達は嫌い!」「ああいうやり方は認めない!」というふうに、自分の中の牡牛座要素→安心・安全な地帯に、好みじゃないものが関わってくると心穏やかでいられないのです。
ただ、占星術の素晴らしいところはそれを自分で気づき、ではどのように天体を私らしく、よりよく育てていけるかを見ていけることですよね。
ところで先日、ティク・ナット・ハンの新刊『般若心経』が発売され、訳者の馬籠久美子さんと島田啓介さんのイベントに参加してきました。
私たちは、「こうなって欲しい」という思いがあってもならない、「こうなって欲しくない」と思っていてもなってしまう、こうして常に葛藤して揺れているのですが、ブッダはこれを四苦八苦と言いました。
島田さんが仰るには、もっとも葛藤してエッジに立たされるのが恋愛だそうです。つまり何か酷いことをされたり言われたりして、そのたびに不満足や怒りも感じるのだけど、心の一方ではその人に対する愛情をさらに自覚したりと、まさにエッジに立たされている状態を経験します。
なんだかシミジミと共感しますね(^-^;
そして、私たちは「どうしたらいいかわからない」という状態が非常に居心地が悪いのです。ハッキリさせたい!この選択で正しいのか間違っているのか、彼の気持ちはどうなのか、彼女の本音はなんなのか、この会社を選んでいいのか、誰と手を組めばいいのか、自分のやろうとしていることでこれから先食っていけるのか・・・・・・
そして、そうだ、占い師のところに行こう!ホラリーで星に聞いてみよう、カードを引いてみたりダイスを転がしたり、こんなときに頼るものはいろいろあります。
私ももちろんします。だけど、島田さんが面白いことを言っていたのですが、Wonder(わからない)を楽しむ。わからないがいっぱいになると、Wonder+FulでWonderful(素敵)になる。・・・オヤジギャグですと言っていたけれど(笑)
いいですよね、私はお気に入りです(*^^*)♡
恋人に限らず、夫婦でも親子でも、友人や同僚でも同じことですが、長く一緒にいると私たちは「慣れて」しまいます。
そして、他にも魅力的な人はたくさんいるのだから新しい刺激やワクワクを求めて目移りするのは珍しいことではありません。
『般若心経』の中に「月はいつでも月」という話があるのですが、ティク・ナット・ハンはこのように今の私たちに通じるようにわかりやすく教えてくれています。
宇宙が存在するならば 一番小さなちりも存在する
一番小さなちりが存在しなければ 宇宙はすべて存在しない
一本の毛の先に 宇宙がまるごと乗っている
ひとつぶの芥子の種に 太陽と月が入っている
宇宙のちりからできた私たちと同じように、どんな小さなものにも宇宙が乗っていて、それは分別できるものではない。だから、今、自分に自信がなかったり、価値を感じられていない人もいるかもしれないのですが、宇宙は誰をも等しく愛しています。いつもあなたを見守っている暖かい存在があることを、忘れないでくださいね。
さらに古い諺も紹介されています。
謙虚であれ あなたはちりからできている
高貴であれ あなたは星からできている
ちりと星と私たちは相互に関わりあっている、なのに私たち人間は傲慢になってしまって、ひとかけらのちり、日々のささやかな物事、いつも当たり前にあなたの傍にいる人、ずっと変わらないと思っている家族・・・・・・
そのすべてに慣れてしまったり、相手をわかった気持ちになったりして、隣にいるのに何か他のことを考えているときも多いでしょう。
子どもが熱心に話をしているのをハイハイと聞きながら、晩御飯の献立や今月のやりくりを考えたりします。
「隣に座っている人こそ、まぎれもない神秘なのに!そこに座っている人は、宇宙の不思議であり、遠いかなたの星で生まれた子どもなのです」
「その人の髪の毛一本は、宇宙のすべてです」
隣に座って、あなたが私の名前を呼ぶ。
私はそれに応える。「ん?」「何?」
寝息を立てる子どもの髪の毛をなでる。
一緒に歩く、体温が大気を通して伝わってくる。
それらすべてが本当は神秘で、奇跡って普通の、当たり前だと私たちが思っていることなのだと気づきました。
こんなふうな気持ちでいられたら、昔、もっと一緒の時間を大切にできたのになぁ・・・・・・という人たちがたくさんいます。
ちょうど今日見たOsho JapaneseのFacebook記事にこのような言葉がありましたよ。
新鮮さはけっして来たり、去ったりしない。
それはつねにここに、つねにいまにある。
あなたがいまここにいたら、突然生き生きとするだろう。
永遠のうちで湯あみし、無時なるもののシャワーを浴びて。
それを神と呼ぼうと、神の王国と呼んでも、ニルヴァーナと呼んでも、あなたの好きなように呼んだらいい。
(略)
新鮮さはいつもそこにある。
それは存在そのものだ。
それは神の臨在だ。
パートナーシップのイベントもやりたいけれど、まずは職業占星術、楽しみましょう!
皆さんにお会いできるのを、心から楽しみにしています(*^-^*)♡

イツカ

最新記事 by イツカ (全て見る)
- 生きにくさを、愛おしさに……私たちは最後には星になるのだから/トランジット冥王星を乗り越えるには? - 2019年2月19日
- 【火星牡牛座期】我が家の調和とビジネス選びのポイント~美味しい有機ニンジンが届いたよ!~ - 2019年2月16日
- 胸の奥の暗闇を感じて、いのちの声を聴く……アレルギー、敏感肌の方におすすめのスキンケア - 2019年2月15日