傷ゆえに生み出されるかけがえのない宝~歓びを放射するために超えなくてはならない壁、キロン~

 

中川多理写真集より「花のような傷をもってこの世に生まれてきた」
フランツ・カフカ『田舎医者』より

 

 

Pliocene Coastは、ひとりひとりの魂の旅の交差点

私の活動母体であるPliocene Coastは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の中にある
「月とプリオシン海岸」よりいただた名前です。

 

銀河鉄道の夜は孤独な少年ジョバンニが友人カムパネルラと旅をする話で、
ここで描かれるのは「あの世」です。

 

目に見える世界を「この世(明在系)」といい、
目に見えない世界を「あの世(暗在系)」というとらえ方がありますが、

 

「魂」という目に見えないものは「あの世」とのつながりがあるものと
とらえることができます。

 

つまり、銀河鉄道の夜は魂の物語……

 

このサイトを訪れた方々にも、
常識や価値観にがんじがらめになった物質世界から
少し抜け出してみて、

 

思い思いに休んだり、意識を広く高くもつ視点を体験しながら、
魂の旅に興味を持ったりしてほしいと願っています。

 

 

 

キロンの癒し……こんな馬鹿な自分に、こんなにまでしてくれたのだから

ここ最近、キロン(カイロン)が印象的にホロスコープに表れている人とのセッションを
続けて行いました。

 

キロンは、心の奥底にある傷を表し、
この生涯において探求し、回復していく霊的な問題を象徴しています。

 

そこでもたらされるのは、不条理とともに生きる許容量であり、
そこから弱いものに対する共感や、思いやり、慈しむ気持ちが育っていきます。

 

その痛みは、何かの宗教に入れば因縁が取れるとか
浄化したら治るといった類のものではなく、

 

傷、痛みをともに分かち合い、
その痛みを作品や活動として少しでも昇華する……

 

その傷を救えなかったとしても、
例えば、その人の死に際を少しでも耐えうるようなものにする、

 

それがキロンの癒しの一側面です。

 

キロンを生きた人、宮沢賢治の「眼にて云ふ」という詩に
このような一節があります。



あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません

血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな

たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです

あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。

 

 

血をガブガブ吐いて死ぬというのに青空がキレイなどと言う、
馬鹿者の詩ですが、私もこのような馬鹿者でいたいと思います。

 

そして、もうダメなのに、死んでいくのに、
あなたがこんなによくしてくれたのだから、

 

こんな馬鹿な自分に、こんなにまでしてくれたのだから……

 

もう何も言うことはありません、という救いと
傷ゆえに輝く宝がもたらした、かけがえのない真の癒しです。

 

 

 

傷つける者、癒す者

キロンは「傷ついた癒し手」「癒し得ない傷」を意味するとされますが、
同時に「傷つける者」も意味しています。

 

この傷と痛みは、それを断ち切ろうとしたとき
死ぬことでしか癒されない。

 

この世に居場所がない、帰属できる場所がない。

 

その悲しみと怒り……

 

リズ・グリーンはキロンのことを「何よりも怒りだ」と言っています。
生き場のないものすごい激怒なんだ、と。

 

本能的な、生まれ持ったどうしようもない怒り!

 

私の中にある、噛みつきたくなるような、
悲しい、寂しい、どうにもならない、憤り……

 

この傷を抱えて、どうやって一生を生きていくのか?
それに向き合うことでしか安らぎはもたらされないのです。

 

キロンは単独では何も進みません。
キロンは社会的な活動の中においての役割に限定されているので、
存在そのものの根本的な意味においては働きかけるものが何もないのです。

 

キロンは固定的な時間軸の流れの中にあるので、
強い制限が働きます。

 

時間の中では、物質的な世界において
分離や分断を私たちは経験しますから、

 

そのままにしておくと傷は長く残り、
取返しのつかない感覚を生み出してしまうのです。

 

人生に影を落とし、カルマを生むようなものです。

 

このキロンを超えていくには、
物質としての輪郭を超えて、魂の意識に目ざめていくしかないのです。

 

 

 

キロンリーディング参考例

先日セッションに来てくださった方は、
ご両親からの影響が強くうかがえるホロスコープでした。

 

母の想いを汲み取り、周囲にどう思われるかを常に意識して
ありのままの自分を認められない環境で育ってきたのです。

 

お会いする前はとくに、父親に対する心理的なトラウマがあると感じていましたが、
10ハウスに冥王星だけではなくキロンもあったことが要因です。

 

キロンのあるハウスは、

 

そのハウスのテーマに関して、疎外感、身の置き所がないと感じる傾向があり、
責める相手が見つからない怒りを感じている。
自分が背負う無意識の傷のありかであり、そのハウスの事柄に関して不条理を受け入れ、
人と共感する許容量を養っていくことで、傷ゆえに生み出されるかけがえのない宝となって
この世界で表現していける可能性がある。
(苦痛や怒りを和らげるための作品づくりや研究など)

 

このようにリーディングをしてみます。

 

10ハウスのキロンなら、母の人生の傷ゆえに生じる、
世の中に対する無意識の怒りを感じているのですから、
世間の評価によらない、自分なりの転職に身を注いでいくというのが、
ひとつの指針として得られます。

 

母親には充分に愛されていたとしても、
その母親が寂しさや経済的困難などを感じて幼少期を過ごした場合、
自分の子どもには愛を注ぎ、貧しい思いをさせないように
一生懸命になる場合があります。

 

子どもは、母の想いを裏切ってはいけない、
母を守らなくてはいけない、と無意識に思い込み、

 

やがて自分のありのままを生きたいと思ったときに、
その道にまっすぐ進んでいけなくなってしまいます。

 

※伝統的には10ハウスは父親を表すといわれてきましたが、
父親の姿が家庭から失われつつある現代では、ほとんどの場合、
10ハウスは母親を表します。

 

 

さらに、土星とキロンがアスペクトを形成しておりました。
この場合、批判精神の強気パーソナリティを作り出しやすいことがあります。

 

ここに太陽やMC-IC軸が加わると、父親との関係にトラウマがあることが
強調されてくるのです。

 

それは場合によっては、男性に対する不信や恐怖、
社会的権威に対するコンプレックスへと発展していきます。

 

 

 

突き抜けて、ユニークに昇華させる!

宮沢賢治をスターピープルだとする説もありますが、
こういった人々は太陽系の中において前世体験がないので
なかなか地球に馴染めません。

 

一生懸命、地球に適応しようとするのですが
やはりどこか不適応症状を起こしたり、
神経的に混乱をきたしたり、行動や性格に乱れが生じます。

 

また、自分のソウルメイトが極端に小さい場合も、
ハーモニクスが合う人があまり見つからないので、

 

大勢の中にいると違和感を感じたり、
努力をしても居場所がないと感じてしまいます。

 

私が叡智を教え導いてくださる師から聞いたアドバイスですが、
そういった「少数派」の人というのは、現在の地球の
資本主義文明とはまったく違っているので、

 

自身のユニークさを自覚してそれを発揮していった方が、
同じくマイノリティの人たちの資源になれるとのことです。

 

これは孤独ということではなく、
ユニークさを発揮すると、ハーモニクスは同じではなくても
仲間が増える、ということなんです。

 

だから、周囲に合わせた生き方をやめて、
外側の価値観に合わせないと自分は受け入れてもらえない、好かれない
という思い込みもすべて手放して、

 

私という存在のユニークさを突き抜けて発揮することで、
その輝きが周囲を照らし、誰かを元気にしたり、
泣いていた人を微笑ませたり、
人や社会への貢献になったりしまうす。

 

キロンをはじめ、生きづらさが強調されてしまったときに、
もっとも気を付けなくてはいけないのが自己憐憫や、
痛みや傷に同調しすぎるということです。

 

 

 

キロンを超える、意図こそすべて

私たちには充たしたいニーズがあります。

 

その中でも、多くの人が充たそうとするのが
「安定感」です。

 

とくに心身の不安定な人はそうだと思いますし、
安定感はもちろん大切なものです。

 

ですが、安定感ばかり求めてしまうと、
私たちはチャレンジをやめてしまいます。

 

私たちを本当に充たし、生きていてよかった!と思わせるのは、
「安定感」や「自分は価値がある」と思うことではなく、

 

「成長」し、「貢献」したいという欲求です。

 

キロンは土星と天王星の軌道にそれぞれ触れる形で
ソーセージのような楕円形の軌道を描いています。

 

土星は「皮膚の牢獄」とも称されますが、
維持と保持を目的とするため、
凝り固まった信念体系が悪習としてはびこってしまうのです。

 

この信念体系を解放し、土星という有機体を孤立させる役割から、
自分の土星的信念体系を克服し、

 

天王星という皮膚の外側の光の身体になっていくために、
キロンという体験が必要なのです。

 

ある研究者によると、天王星はエーテル体をあらわし、
海王星はアストラル体をあらわすといいます。

※肉体から順にエーテル体(気)、アストラル体(感情体)、メンタル体(精神体・知性体)、コーザル体(原因体・霊体)

 

最初に、

 

「キロンは心の奥底にある傷を表し、この生涯において探求し、
回復していく霊的な問題を象徴しています。

 

と書きました。

 

ここで大切なポイントは「霊的な」というところです。

 

霊的、つまりスピリットとは、私たちの肉体の意識です。
肉体は主に血縁を介して転生しつづける意識のことで、
現在のあなたが過去の血縁の肉体の意識と、その肉体が経験した魂の意識の
すべての情報を併せ持った、もっとも進化した存在です。

 

肉体はひとつ前の転生の意識を色濃く受け継ぎます。

 

この肉体の意識というのが生き残りるための戦略を有しています。
どういうことかと言いますと、あなたが周囲を気にしすぎて自分の意見を言わず、
でもそうすればとりあえずその場を安全にやりすごせるとか、そういった戦略です。

 

人によって異なりますが、自分の心の傷や愛されていない思いを、
他者を攻撃することで自己優越感を得て充たそうとする人もいます。

 

この戦略を持っている限り、本当は自分はこう生きたい、
これやりたい!という想いがあっても、それを現実にすることができず、
葛藤が生じます。

 

つまり、キロンの傷に向き合い、癒せなくても包みこみ、
自分を本当の愛し、その痛みがあるからこそ他者を助けようとしたときに、

 

私たちの葛藤は解消されていき、
真に魂の意識が目覚め、歓びを放射して生きることができるようになります。

 

 

何より大切なのは、地球は「悲しみの星」ですが、
悲しみの体験をあまりに楽しみすぎてしまうと(自己憐憫や傷ついた自分の世界にいすぎること)

 

そういった体験ばかりを引き寄せてしまうのです!

 

魂は引き寄せの法則などに一切の影響を受けませんが、
キロンを記憶した肉体の意識は別です。

 

 

私はこのようなキロン観を持っているので、
キロンのリーディングを行うことを大切にしています。

 

もちろん、キロンが強く表れていない方もおりますので、
すべての方にではありませんが、

 

ここに書かれていることに引っかかるな、とか
キロンのリーディングに興味がある方がおりましたら

 

体験セッションにてお受けしております。

 

どのような天体が働いていても、
すべては自分の意図です。

 

その意図が働き、痛みを癒し、
あなたの歓びが放射され世界を明るく照らしていくことを
真摯にサポート致します。

 

 

イツカ

 

 

個人セッションのモニター様を募集しております

セッション概要

日時:主に平日の14時~17時
夜の時間帯をご希望の方は一度ご相談ください。
場所:都内の静かなカフェ
セッションスペースをご希望の方はプラス1000円でお受けします。
セッション料金:2000円

 

各種セッションのお申込み

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mocomoco.mitsuneko@gmail.com

 

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【キロン(カイロン)・宮沢賢治に関する記事はこちら】

乙女座の月の夜、宮沢賢治の冷たく透明な食べ物をいただきましょう~月天子と薄明穹~

 

アウトサイダー的感覚と癒しえない傷~カイロンは何よりも行き場のない怒りなのだ~

 

 

 

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イツカ

イツカ

名前:イツカ  ヒーラー、心理占星術家、神秘家。禅僧ティク・ナット・ハンや神秘主義的教えをベースにセッションやワークショップを開催。多次元的なヒーリングと、内的な葛藤、過去世の問題、幼少期のプログラミング、転生間の魂レベルの課題など、多くの側面からアプローチをし、自らの内なる力を発揮できるようサポート。最先端の医療や食の事情を発信、美容、瞑想、呼吸法など魂と肉体の意識を統合し、日常とひとりひとりの内的な調和、自身と他者を生かす在り方が地球との共存可能な世界を導くというビジョンのもと、日々の歩みとともに実践している。
アドセンス

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