フィクションの「ゴッコ遊び」で燃えてたって、熱くないわよ

エレン・ヴォン・アンワースの写真

 

 

 

女は誠の誓いなんて要らないよ
大概が芝居さ
惚れた腫れた、目眩(めくる)めいた
噫(ああ) 秋の空
(椎名林檎『カリソメ乙女』)

 

 

9月5日、18時35分に火星が乙女座に入ります。

いよいよ乙女座の季節も深まりをみせてくる頃。いかがお過ごしですか?乙女座の季節は、2年の公転周期を持つ火星のサイクルも前半戦の締めくくりとなり、自分の持つ知識・技術・技能を見直し、改善し、洗練させていきます。獅子座でエネルギーを外に放ったあと、秋の収穫祭に向けてグッと力を自分の内側に溜め込む。環境を整え、いつ外側から声がかかっても大丈夫なように準備をしましょう。

 

そんな内向きの乙女座期ですが、今日は火曜日!しかも火星が乙女座にちょうどイングレス。毎週火曜は火星っぽいことしよう!ということで、何か赤いものを身につけたり食べたり新しいことをしてみたり。赤って見ていると元気になりますよね。火星はそんなふうにヘルシーに活力を与えてくれる星でもあるのです。

 

 

 

今日は、私が元気になるものを一つご紹介しますね。

 

それは生命力に溢れるものに触れること!部屋にいたってできること、力強い楽しいがいっぱいの写真集を見ること。そのうちの一冊、エレン・ヴォン・アンワースの写真集。

 

 

エレン・ヴォン・アンワース写真集

 

 

 

写真が好き。

写真は静かで雄弁で優しくて怖くて死んでいてオカルティックで、嘘かホントかわからない。

写真は「真を写す」って書くけれど、写真がいつも真実を写すわけじゃない。写真がいつも、リアリズムに奉仕するわけじゃない。まさに「さかしま」の、現実と幻想の価値をひっくりかえすような写真表現だってあって、それはある意味、人工の楽園。

 

 

 

 

エレン・ヴォン・アンワース(Ellen Von Unwerth)

1954年ドイツ生まれの女性ファッション写真家。20歳の時にミュンヘンでモデルになり、その後パリで有名モデルエージェンシーの”エリート” に所属して10年間モデルの仕事をする。次の人生の展開を考えた彼女が、その時唯一思い浮かぶ将来のやりたい仕事は写真家だけだった。

 

 

 

彼女の写真はなんて生き生きしてるのでしょう。

ボディピアスやフェティッシュなテイストなものでさえ暗さがない。思いっきり伸び伸び人間を楽しんでいる。悪ノリのようで、演出するテクニックや構図は考えつくされているし、水原希子さんを撮った写真の配色や構図のセンスも美しい。

 

彼女の写真を見ていると楽しくなります。

人間っておもしろいなーって、そう思う。

 

占星術もヒーリングも人の心に触れる仕事だから、あらゆる人間に興味を持ちたい。たくさんの思いに触れたいって思う。

 

 

 

メガネのおじさん

 

 

 

エレン自身がモデル出身なだけあって、モデルや役者の表情を撮るのがすごく上手です。このメガネをおじさん、おもしろいよね。滑稽で、チャーミングで、妖しくて、わけがわからない(笑)

 

今度の蠍座木星イベントで、テーマとなる蠍座の副支配星は火星。もともと水の星座の火星はすごく強い。とくに蠍座においてはそうで、水の火星は防衛力でもあるのだけど、自分の月を守るために発揮する火星の生命力がものすごく強いのですね。

 

蠍座はエロティシズムとも関わるようなことをよく言われるけれど、エロスとはもともと生命力ということで、そこに肉体はあってもなくてもいい。雪を払って跳ね上がる枝を見てエロスを感じる人もいるし、私の秀逸は谷川俊太郎さんの「雲だって色っぽいぜぇ」。変化するものはエロティックです。

 

クルクル変わる表情や、泣いて笑って。クスクスとかヘラヘラみたいに頭だけで笑うのではなくて、腹の底からの笑い。心と身体が一体になった笑いは、井戸を掘り続けて沈んでいった蠍座に涙とともにもたらされるものでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

竹宮惠子さんの『MIRAGE』という漫画があります。

お話の舞台は西暦3605年。この時代、人々は他とのつながりを断ち、現実を超え夢幻世界へ精神を誘うことを善しとします。争いを嫌い、野心を捨て、その代わりに優しさと無感動を手にとった。こわれかけたゼンマイ人形のように「教育」と「愛」を謳い、せめて子どもたちに未来をかけながら、皆、言う・・・・・・

 

「昔はよかった」

 

って。

 

主人公のミカエルという天使の名を持つ少女は街外れのドームに行き、腐食したプレート、座ることを拒否する椅子、ホログラムといったおもしろい展示物・・・・・・でも誰も来ない、まるで来ることを拒否するようなミューゼウムでこの時代の自閉した「場」を見る。そして昔の映画のフィルム、博物館員はロマンチックな物語、感情、抱きしめる力さえ伝わってくるような熱情を熱心に伝える、なんて素晴らしいんだ、と。

この時代の世界にはないものだから。

ミカエルはそれに対して、演技ならいいけど「でも真実の悲しみや苦しみや困惑そのものは嫌い・・・・・・仮体験なら問題ないってわけね」と鋭く言います。仮のことなら問題ない。凍りつく寒さも飢えも戦いも、経験することは彼らにはもうない。

 

「それと一緒に愛することや惜しむこともなくなってしまったのよ」

 

ゴッホの絵、燃えている、彼の情熱をカンバスに留めた絵。それを見て感動していたって、「絵の中で燃えていても熱くないわ」。それに・・・・・・

 

受け取るほうに熱い感情(こころ)がないのに、掻き立ててどうするの?

 

誰も来ないミューゼウム。読めないプレート。来るものを拒む、「自閉症ばっかりね」。

 

 

 

 

心を打たれたり魅了されたりすることって、世界にぶつかっていかないと得られないのかもね。

 

 

ではでは、よい火曜日を!

 

 

 

 

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