海王星の夜と宵待草のやるせなさ

マンダリン・バーのカクテル紫陽花マンダリン・バー/カクテル『紫陽花』

天体は、外にあるものではなく、私たちの内面にある何かを宿したものです。内面を映し出しているもの・・・・・・だから、ひとつの天体がその人の個性に合わせてどう象徴として表れるかわからなくて、それはとても曖昧な感じです。

占星術というのは、この曖昧さがとても魅力的です。

海王星は、私たちの五感ではタッチできないとても精妙なものを象徴していて、現実世界にないものに憧れを抱く夢見の力や、自己と他者の間の境界線を溶かす力、または霊的な慈しみも海王星の力です。

海王星はギリシャ神話ではポセイドン。海の神様で、世界中の海や水に関する宝を持っていたのに地上のゼウスをいつも羨ましがっていました。そのことからも、ノスタルジー、今ここにない失われてしまったものをもう一度見たい、手にしたい・・・・・・そのような魂の回帰願望も海王星の影響です。

本当の私のお家に帰りたい・・・・・・どこか遠くの海の底にあるような、自分より大きなものに抱かれたい・・・・・・

こう書いているだけで、少しうっとりしてきますね。

海王星には困惑、欺瞞、精神性、想像性などの意味もありますが、つらい現実を直視することから逃げて、何かに耽溺したりする・・・・・・曖昧にしてしまう力。

本当は海王星は関わった天体を精妙にし、敏感にして、感受性を豊かにしたり、エゴを捨ててイメージや理想と一体感を持ち、果てしない超意識的領域に自己を開放していく、そんな力があるのですが、ややもすると現実逃避や自己犠牲的なことにエネルギーを使ってしまう可能性もあって・・・・・・トランスサタニアンって、個人の力でどうこうできるものではないですね。なんて大きなエネルギーなのでしょう。

うっとりと酔わせてくれるお酒も、もちろん海王星が象徴するものです(ヤケ酒もありますが、これも海王星的ですね)。

私は人とコミュニケーションしたいという欲求がとても強くて、飲むならい二人でというのが好きだし、誰かとそのように過ごす時間が掛け値なしに好きなのですが・・・・・・相手の核みたいなものに触れたいとか、自分のそういうところに切り込んで欲しいとかあるくせに、緊張しやすく臆病なところあるので、お酒の力をよく頼っていました。

でもお酒って、飲むと話しやすくなるけれど、うまく伝わる言い方ができるとは限らなくて・・・・・・もどかしいなぁと思います。

だけど恥ずかしい、どう思われるだろう?みたいな自意識がゆるくなるから、ダイレクトに伝わって一瞬で酔いが覚めそうなときもあるし、、、

曖昧にするけど鋭くもするお酒って、本当に海王星を感じます。

鏡リュウジさんの『占星術夜話』によると、「海王星は堅い現実の法則が通用しなくなる領域を表していて、覚めた意識ではなく、夢幻の世界。自己と他者の境界がある世界ではなく、我即彼、我即世界となるような法悦の世界。そしてときに狂気へと人をいざなう力を象徴している」。

水に関するものはすべて海王星の支配を受けているというけれど、夜って液体っぽくないですか?

海の底に沈んでいるような気もする。夜に自転車が走っているのを見ると魚が泳いでいるように見える。

さっきまでほろ酔いでホロホロ歩いていたのに、本当に言いたいことを言わないために饒舌になっていたのに、喉を裂くように胸を刺す言葉で、一瞬にして覚める。相手の口から自分の耳へと、伝える空気がふるえるよう・・・・・・月は音もなくゆっくりと頭上を流れてゆく。眼に見えない速度で、遅く動いてゆく。遠くで静まった街をぬって走り去る車の音が聞こえる。。

あのぼやかした曖昧さから、なにか閃きでもあったのかというくらい今この瞬間に、数学よりも正確に微細に伝わってくるものがあるとしたら、それも海王星のなせる技なのか・・・・・・

海王星が象徴するインスピレーション。インスピレーションはとても鋭い、閃きであって、敏感でクリアで明晰。

現在、海王星は魚座の14度にあって、私のネイタルチャートの太陽とオーブ1度でオポジション(180度)。

トランジットの海王星が関わってくると、その天体に関して敏感なポイントを作るから、太陽なら自己の存在意識が敏感になる。

トランジット海王星の時期は、そんなにやさしいものではないかもしれないけれど・・・・・・人の深い理解と豊かな創造性を生む力を与えてくれるから、もうすぐソーラーリターンだし、優しさや繊細さに強さも合わせ持てるような太陽を目指したいな(*^^*)

海王星が魚座に入ったのは2012年の2月4日。

165年ぶりに自分のホームに帰ってきて、今その最大のパワーを発揮しています。

前回の海王星魚座時代には、マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』を出し、一方アメリカではフォックス家の姉妹が「死者の霊」と交流をはじめ、その真贋はともかくとして、これが近代スピリチュアリズムのスタートとなりました。

海王星が魚座に入った同じ年に勃興した唯物論と心霊主義。唯物論は宗教や眼に見えない世界は容認したとしても「民衆のアヘン」と見なしていたので、このふたつの出来事は方向性こそ違うのですが、ともにすぐには手に届きそうにない理想に向けた運動として、高い人類の進化を目指す理想として、今ここの現実を超越しようとする憧憬から生まれたものでした。

私は乙女座なので現実的とされているはずですが、わりとすぐに妄想に走ります(^-^;

それは対抗する魚座影響でしょうね。

だからこそ今ここの現実を、丁寧にきちんと見据えていかなくてはなりません。

最後に、稀代の魔術師アレイスタ・クロウリーの海王星についての言葉を紹介します。

「港にたどり着こうとするのは、海王星の本望ではない。愛と友情を強く求めてはいても、それを手にいれてしまうときには、海王星はそっと身を引くだろう。無限のものへの渇きをいかにして満足させられるというのか。海王星は人類の無際限の精神そのもの。天空ですら、その欲望に対しては狭すぎる」

竹久夢二の詩に、「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」(『宵待草』)という有名な作品がありますが、来ないかな、と待っている彼は「やるせない」と言いつつも本当は来て欲しくないのではないかと思います。

来ないかな、来ないかな・・・・・・と待っているその時間の夢見心地とやるせなさの方が、好きなのです。

こういう感覚がある人は、海王星が強く出ているのかもしれませんね。

情緒的でたおやかに見えて、天空ですら狭すぎるほどに、なかなか大きなエネルギーです。

今回の記事は主に鏡リュウジさんの『占星術夜話』を参考に書かせていただきました。おもしろいので、未読の方はぜひ手にとってみてください。

9月からのイベント、日取りが決まって参りました。

開催するのはカウリ・ホリスティック・ヒーリングさん主宰の「蠍座木星イベント」「占星術アロマテラピー入門講座」「占星術アロマセラピスト養成コース」です。

また追ってお知らせを致します。

なにかご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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