時には母のない子のように/居場所があるということ

月のセルフ・セラピー

 

時には母の ない子のように
だまって海を みつめていたい
時には母の ない子のように
ひとりで旅に 出てみたい
だけど心は すぐかわる
母のない子に なったなら
誰にも愛を 話せない

(寺山修司『時には母のない子のように』より)

 

 

先日は空の月を見て感じることについて書きましたが、
今日は占星術における月について書きたいと思います。

 

みなさんは、自分の月を感じたことはありますか?

占星術において月は、リラックスしているときや親しい人の前で無意識に出てしまう自分と、よく、そのように言われるのですが・・・・・・あれ?でもちょっと変じゃないですか?

リラックスしているときに、「よーし。今から私は無意識出すぞー!」なんて思っている人はいませんよね(当たり前か・・・)。

その月は無意識に出ているのですから、なかなか気づけません。周囲の人の方がアナタの月を知っていると言われるのは、そのせいでしょうね。

では、自分がいちばん月を感じるとき・・・・・・月をいちばん感じるのは、所属に失敗したときです。
月を支配している蟹座はもっとも拒絶を怖れるサインだと言いますが、これは母と子のつながりから来ている象意なのでしょう。

余談ですが、「月は蟹座の支配星です」という言い方は正確ではありません。「火星は牡羊座のルーラー(支配者)です」という場合も同様です。
占星術の宇宙観では、サインは恒星で構成され、一見、不動にして不滅のものに見えます。それに対して太陽系の惑星や衛星はフラフラさまよい、ときに逆行したり、留まったり、月に関して言えば満ちたり欠けたりと不安定。つまりサインの方が天体よりも威厳や普遍性があると考えられたのです。「蟹座は月をルールしています」というのが、スマートで正しい言い方です。

 

話は戻ります・・・

私が月をことさらにフォーカスするのは、月が好きで占星術的に見ても大切だからということ以上に、自分の月が揺れやすく、非常に緊張が走っているため、どうしても自分の月を知ることに意識が向いてしまうからです。

月があまりに過敏で安定していなければ、水星のコンディションがいくらよくても、月から水星の移行がスムーズに行かず、大人になって苦労することも考えられます。実際に私はそうでした。ただし、水星の技術力をあげることで、ある程度は挽回ができます。

月の発達年齢は0~7歳、水星は8歳~15歳とされていますが、近年は共働きやシングルマザーの方も増え、また幼い頃から習い事をはじめるケースも多く、子どもの水星期が早まっていると考えられます。月を0~3歳までの乳幼児期にあて、4~15歳を水星期と書いてあるテキストもあり、これは説明のつく意見だと思います。

 

揺れやすく、自分から能動的にアクションするわけではなく、すべての天体の影響をひたすら受ける側という、弱っちぃ存在の月。

「なんだか生きていてツライな・・・」

と感じるようなら、だいたい月が参ってきているのではないかと思います。

月の不安、「居場所がない」と感じること。
「私はここにいていいのか」「好意をもって受け入れられているのか」と、月は不安に揺れるのです。

月が蟹座にあろうと牡牛座にあろうと、4ハウスにあろうと金星や木星と吉角をとろうと、月が揺れやすいことに変わりはありません。月と木星がトラインだから「大らかそうですね」といっても、1年365日、常に大らかな気持ちでいるなんて、まずないと思います。

月は揺れやすい。とくに女性はそうです。でも揺れるのはいい。だって感じることができるからです。むしろ男性は公の顔で生きている比率が高いので、自分の私的な感情に気づきにくいことも多く、「あぁもう苦しい」と思ったころには手遅れで、年末の中央線に飛び込んでしまったりします。

 

ということもあって、月はぜひ感じてほしいと思っています。
月をもっとも感じるのは、所属に失敗したときです。

 

「居場所がある」って、いいなぁと思います。
「行き場所がある」というのは、支えになります。

調子のいいときは気づかないのです。月や金星は繊細な星なので、太陽や火星でバリバリ元気なときは、気づけません。

 

月はもっとも私的な星で、あなたの月はあなたにしかわかりません。もし、心が感じやすく危うい人が自分の月を知ることができなければ、どうなるのかと私は考えます。

・周囲のことに一喜一憂しすぎて消耗してしまう
・月が満たされないと、食べ物やお酒や買い物など外のもので埋めようとしてしまう
・火星が月を守るのに一所懸命になりすぎて、太陽を輝かせるために使えない
・どんなに適職に思えても、そこでその人の月がボロボロになっていったら、結局は苦しい

 

実は安易に月=母というわけでなく、周囲と関係を持ち、自分に必要なエネルギーを集めること、自分の体や生活、心理的なまとまりに必要なものを集めて吸収するのが月の欲求です。

自分を自分らしく保つために必要で、周りから集めてくるもの、ですね。

そうして月と水星を結び付け、表現する。
水星は月と太陽のメッセンジャーだからです。月と太陽だけでは、個人はただ存在しているだけなので、水星が使えないと表現もできないし技術もつきません。

蟹座の月はICという、私のもっとも深いところで双子座の水星と結びつく。だからここを安定させるのはとても大切です。

 

そして、月ってどれくらい個人でわかっているんだろう?・・・・・・そう思いませんか?

月は地球からは半分しか見えません。
月を理解するのは、月だけでは理解できません。自分のことは自分がいちばんわかっていないように。

自分だけで向き合っていても月はわからないので、太陽の光で照らしてあげましょう。
太陽系の活動をたくさんすることです。新しいものものや新しい人、考え、その他いろいろなことに出会うと自分の月を知ることができます。別になにか行動を起こしたりできないならしなくてもいいと思います。生きていればたくさんのものに出会います。散歩をしていてもそうです。映画や音楽を聴くのも出会いですよね。

月を安定させるために・・・
月はいつだも蟹座と4ハウスを安定させたい。
月の状態だけではなく、蟹座と4ハウスの状態も見てみましょう。

 

所属というテーマで書いてみました。

高校生の頃から、私は病がちになり、出会う健康な人たちのキラメキを羨んだり、気後れしたりして・・・・・・とにかく眩しく見えました。眼はいつも地面か部屋の壁を見ていて、心もうつむいていたように思います。

苦しいときや思い詰めているとき・・・・・・悩みの中にあって、そんな中で「行き場所がある」というのが私はとても支えになりました。

私は、お金もなかったころ、
たまにドトールでサンドイッチを食べるのが贅沢でした。

そこでゆっくり本を読んだりしているとき、街の人々のざわめきがほのかに暖かく感じ、そんな当たり前の日常に自分も混ざっていられることが嬉しかったのです。

そして新宿の凡で紅茶を飲みながら本を読んでいるのが、今は好きです。暗い、静かな店内。どっしりとした木のテーブル、ぎっしり棚に並んだティーカップ。新しい本のにおいと、店内の音楽とざわめきに、少し気持ちを落ち着けることができたり、得も言われぬ幸せな気持ちになったりします。

 

私は月がヘナチョコなので、そうなのですが、自分の月が揺れやすく危うい人は、ふらっと立ち寄れて、気安く寄れる場所で、また気持ちを明日につなげられるような・・・・・・本当に「ただそれだけのささいなもの」だけど、そういう場所があるとよいのではないかぁと思います。読書や散歩ではなくても、畑仕事でもお料理でもよいと思います。周囲と比べないで自分が幸せで嬉しいことがいいですね。

月が風や水のサインの場合、他者とのつながりを求めるので、正直な自分でつながっていける人との出会いが、とくに大切になるかもしれませんね。
(風や水の人こそ月が傷つくと閉じこもったりもするのだけれど・・・)

 

ふさぎこんだ気持ちで、本屋さんに通ったり、喫茶店でひとり本を読んですごした時間は、当時はまるで無駄な人生の空白のように思えました。

ですが、いつの間にか私にとってなくてはならないものになっています。言葉にならない想いや、伝えることをあきらめて飲み込んだ言葉とともに、その場所ですごし、考え、感じたことが、今の私を作ってくれた大切な時間だったのです。

 

自分の月を知って、月が安心する場所を探してみて下さいね。

 

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